| 所在地 | 奈良県 |
|---|---|
| 形状 | 前方後方墳 |
| 墳丘長 | 140 m |
| 築造時期 | 4世紀初頭〜前葉 |
奈良県天理市萱生町に位置する全長約140mの前方後方墳。4世紀初頭〜前葉の築造で、前方後円墳に先行する段階の埋葬形態を示す。特殊器台形埴輪・朝顔形埴輪など初期の埴輪が出土しており、纒向遺跡(箸墓古墳等)との関係から前方後円墳発展史を考える上で重要な遺跡。天理市萱生地区は大和古墳群の北辺に当たり、黒塚古墳・行燈山古墳と近接する考古学的に豊かなエリア。
【発掘調査・出土品】天理市教育委員会による調査。葺石・特殊器台形埴輪・朝顔形埴輪多数が出土。纒向型古墳に先行する段階の資料として重要。天理市指定史跡。
前方後方墳(ぜんぽうこうほうふん)は後方部が方形(四角形)の古墳で、前方後円墳(後円部が円形)とは異なる系譜をもつ。前方後方墳は主に東海・東日本に多く分布し、在地の豪族が採用したとする説と、大和政権との関係で選択されたとする説がある。奈良に前方後方墳が存在することは、古代の政治的・文化的複合性を示す証拠。「波多子塚」という名の由来は不詳だが、古い地名として伝わる。天理市中心部から車で約15分、大和古墳群(柳本)ハイキングコースの北端部に位置する。黒塚古墳展示館(天理市)で大和古墳群全体の解説と出土品を見学できる。