奈良県 前方後円墳

メスリ山古墳

所在地奈良県
形状前方後円墳
墳丘長224 m
築造時期4世紀前半〜中頃

概要

桜井市脇本に位置する墳丘長224mの大型前方後円墳。国指定史跡。4世紀前半〜中頃の築造で、桜井茶臼山古墳(207m)とともに初瀬川南岸の古代政治中心地を形成するヤマト王権の重要古墳。高さ1.1mに達する特大円筒埴輪の出土は全国的に著名であり、通常の埴輪(30〜60cm)の倍以上のスケールを持つ。後円部に竪穴式石室をもち、石棺・銅鏡・刀・玉類が副葬されていた。国史跡(指定年:昭和14年・1939年)。高さ1.1mの特大円筒埴輪は、単に大きいだけでなく、後円部頂上の特別な場所に立てられていたとみられ、被葬者の権威を示す祭祀的演出として機能していた可能性が高い。「メスリ山」という地名は「目摺り山」(目(まなこ)を擦るほど仰ぎ見る高い山)から来るとする説があるが、確証はない。隣の桜井茶臼山古墳(207m・銅鏡84面)と合わせて、初瀬川南岸に4世紀の大王クラスの古墳が2基連続する稀有な景観を形成する。最寄り駅はJR・近鉄桜井駅(徒歩約25〜30分)またはコミュニティバス利用。奈良県立橿原考古学研究所附属博物館(橿原市)で関連資料を見学できる。

出土品・調査研究

【発掘調査】桜井市教育委員会による調査(国史跡指定前後・昭和14年〔1939年〕指定)。【出土品(主要)】後円部竪穴式石室から:高さ1.1mの特大円筒埴輪(国内最大級・後円部頂上に配置)・朝顔形埴輪・石棺・銅鏡(種類不明)・刀剣・玉類。【展示・保管】奈良県立橿原考古学研究所附属博物館・桜井市立埋蔵文化財センターに収蔵・展示。

被葬者をめぐる両論

考古学的見解
被葬者不明。墳丘長224mの大型前方後円墳で、4世紀前半〜中頃の築造。最大の特徴は高さ1.1mに達する特大円筒埴輪の出土。通常の古墳の埴輪が高さ30〜60cm程度であることを踏まえると、この埴輪は国内最大級の出土例として注目される。後円部頂上付近に配置されていたとみられ、特別な祭祀的役割を担っていた可能性がある。後円部に竪穴式石室をもち、石棺・銅鏡・刀剣・玉類なども副葬されていた。前方部もよく発達しており、4世紀前半〜中頃の「定型化前方後円墳」の中でも最上位クラスの規模。桜井茶臼山古墳(207m)とともに、ヤマト王権南部ルートの大王クラスの古墳群を構成する。
宮内庁見解
宮内庁の陵墓治定はなく、国指定史跡として桜井市が管理。史跡指定以前から学術的調査が行われており、特大埴輪をはじめとする多数の出土品が記録されている。一部の出土品は奈良県立橿原考古学研究所附属博物館・桜井市立埋蔵文化財センターに収蔵・展示。
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出典

Wikipedia桜井市教育委員会文化庁 国指定文化財等データベース

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