奈良県
群集墳
与楽古墳群
別名: 与楽鑵子塚・与楽カンジョ・寺崎白壁塚
| 所在地 | 奈良県 |
| 形状 | 群集墳 |
| 墳丘長 | 36 m |
| 築造時期 | 6世紀後半〜7世紀中頃 |
概要
奈良県高市郡高取町の与楽・寺崎に広がる渡来系氏族・東漢氏ゆかりの群集墳。県内最高の玄室高を誇るドーム状巨石石室(与楽カンジョ古墳)など見応えのある中核3基が国史跡として整備されている。飛鳥の宮都を支えた渡来人の実像を伝える第一級の遺跡群。
出土品・調査研究
与楽カンジョ古墳から金銅製耳環・銀製指輪・鉄釘・ミニチュア炊飯具・須恵器・土師器、寺崎白壁塚古墳から鉄釘・ミニチュア炊飯具・土師器が出土。与楽鑵子塚古墳は未発掘のため未詳。
被葬者をめぐる両論
考古学的見解
貝吹山から派生する丘陵の南斜面に営まれた後期〜終末期の約100基からなる群集墳。中核の3基はいずれも大型で、与楽カンジョ古墳(別名・乾城古墳)は一辺36m・高さ10mの方墳で、全長11.8mの両袖式横穴式石室の玄室高5.27mは県内最高——石舞台古墳(id:268)の玄室をも上回る。与楽鑵子塚古墳は直径28mの円墳(玄室高4.5m以上)、寺崎白壁塚古墳は方台形墳で閃緑岩切石の横口式石槨をもつ。玄室規模に対して天井が極端に高いドーム状石室、竈を模したミニチュア炊飯具の副葬、金銀装飾品(銀製指輪・金銅製耳環)の出土は渡来系の墓制・葬送習俗の特徴で、本拠地・檜前(明日香村)に近いことから渡来系氏族・東漢氏の首長墓群とする説が有力。
宮内庁見解
宮内庁の陵墓治定はなく、中核3基(与楽鑵子塚・与楽カンジョ・寺崎白壁塚)が国史跡(2013年指定)。
探索メモ
代表座標は与楽カンジョ古墳。近鉄飛鳥駅から徒歩約20分、壺阪山駅からも徒歩圏。石室内部は柵越しの見学となる。束明神古墳(id:577)・キトラ古墳(id:278)と組み合わせた「檜前〜佐田」ウォークがおすすめ。
出典
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