★ 世界遺産
奈良県
方墳
菖蒲池古墳
| 所在地 | 奈良県 |
| 形状 | 方墳 |
| 墳丘長 | 30 m |
| 築造時期 | 7世紀中頃 |
| 世界遺産 | 飛鳥・藤原の宮都 構成資産(2026年登録) |
概要
奈良県橿原市の南東部、甘樫丘の西方に位置する終末期の方墳。玄室に並ぶ2基の家形石棺の精巧さは全国的にも類例がなく、蘇我氏の「双墓」候補として注目される。格子越しに石室と石棺を見学できる。2026年7月、世界遺産「飛鳥・藤原の宮都」の構成資産に登録された。
出土品・調査研究
両袖式横穴式石室(花崗岩・壁面漆喰)に刳抜式家形石棺2基(竜山石製・内面漆塗り・屋根形蓋に特異な突起)。周辺から土器片が出土。
被葬者をめぐる両論
考古学的見解
下段一辺約30m・上段一辺約18m・高さ約7.5mの2段築成の方墳で、北・東・西に濠をめぐらせる(2009年度以降の橿原市の発掘調査で判明)。両袖式横穴式石室(南開口・花崗岩巨石2段積み・壁面漆喰)の玄室内に、刳抜式家形石棺2基が南北縦一列に安置される。石棺は竜山石(兵庫県加古川下流域産)製で、蓋は寄棟造の屋根を模し棟飾り風・柱梁風の突起をもつ類例のない精巧な造り。内面には漆が塗られる。被葬者は不明だが、皇族墓説と蘇我氏墓説があり、『日本書紀』に見える蘇我蝦夷・入鹿の「双墓」に絡めて蝦夷・入鹿の墓とする説が知られる。
宮内庁見解
宮内庁の陵墓治定はなく、国史跡(1927年指定、2015年・2025年に墳丘・周辺を追加指定)として橿原市が管理。
探索メモ
近鉄岡寺駅から徒歩約10〜15分。石室内部への立入はできないが、開口部の格子越しに石棺2基を観察できる。甘樫丘・飛鳥エリアの散策と組み合わせやすい。
出典
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