★ 世界遺産 大阪府羽曳野市・藤井寺市 前方後円墳

峯ヶ塚古墳

別名: (宮内庁管轄外)
所在地大阪府羽曳野市・藤井寺市
形状前方後円墳
墳丘長96 m
築造時期6世紀初頭
世界遺産百舌鳥・古市古墳群 構成資産

概要

墳丘長96mの国史跡(古市古墳群終末期)。1991年発掘調査で3,500点超の副葬品が出土したことで考古学的に著名。横穴式石室に金銅製の冠・沓・馬具・甲冑・鉄器・玉類・銅鏡等が納められており、「大王クラスの副葬品」として評価される。6世紀初頭の築造で古市古墳群の後期を示す重要古墳。副葬品の充実さと小型の墳丘(96m)の対照的な組み合わせが謎めいており、前方後円墳の規模よりも副葬品の質・量で被葬者の権力を示した「終末期の墳墓文化」の象徴。一般公開されており外周見学が可能。2019年世界文化遺産「百舌鳥・古市古墳群」の構成資産。「峯ヶ塚(みねがつか)」という名は丘の頂上(峯)にある塚(古墳)を意味し、台地の高所に立地することに由来する。出土した副葬品3,500点超は古市古墳群全体でも際立って多く、被葬者の権力・富裕さを直接的に示す。出土品は羽曳野市立図書館・博物館(しはやきの文化センター)等に展示・収蔵されており、一部を見学できる。6世紀初頭という年代は継体天皇即位(507年)の時期に重なり、大王権力の継承・再編が行われた歴史的転換期の古墳として特別な意義をもつ。

出土品・調査研究

【発掘調査】羽曳野市教育委員会による1991年の発掘調査で後円部頂上付近に石室が検出された。【出土品】武器(鉄刀・剣・鉄鏃)・甲冑(挂甲・短甲)・馬具・鏡(三角縁神獣鏡等)・玉類など計3,500点以上が出土。これは6世紀初頭の古墳としては大規模な副葬品群。令和4年度(2022年)の調査では応神天皇陵に次ぐ2例目の笠形木製品が出土し全国的に注目された。【展示】出土品の一部は羽曳野市立博物館で展示されている。

被葬者をめぐる両論

考古学的見解
1991年の発掘調査で、横穴式石室から3,500点を超える副葬品が出土。主な出土品:金銅製冠・金銅製沓(くつ)・金銅製心葉形杏葉(しんようけいぎょうよう)・鉄製甲冑・馬具・ガラス玉・水晶玉・琥珀玉・銅鏡・土器など。副葬品の豊富さと質の高さは大王クラスに匹敵するとされ、「古市古墳群終末期における最高権力者の墓」と評価されている。6世紀初頭(500〜520年代)の築造で古市古墳群の中では比較的後期に属する。被葬者は不明だが、5〜6世紀の王権交代期(継体天皇即位の前後)に関わる人物の可能性を指摘する研究者もいる。
宮内庁見解
宮内庁の陵墓治定はなく、羽曳野市が国史跡として管理。陵墓・陵墓参考地指定なし。1991年の発掘調査は羽曳野市教育委員会が実施。発掘成果によって考古学的に高い価値が認められ、2001年に国の史跡に指定された。
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出典

羽曳野市教育委員会UNESCO(2019)百舌鳥・古市古墳群 公式サイト

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