奈良県 前方後円墳

ヒシアゲ古墳

別名: 磐之媛命陵
所在地奈良県
形状前方後円墳
墳丘長219 m
築造時期5世紀前半

概要

奈良市佐紀町に位置する墳丘長219mの前方後円墳。宮内庁が仁徳天皇の皇后・磐之媛命の陵として治定する佐紀古墳群(奈良市北部)の主要古墳。4世紀後半〜5世紀前半の築造で、葺石・埴輪列が整備された典型的な大型前方後円墳。周濠沿いの道から外観を見学できる。「ヒシアゲ」という変わった名は、地形や地名の転訛に由来するとみられる。磐之媛命は記紀に描かれた最初の「嫉妬深い皇后」として文学的にも有名。仁徳天皇が吉備黒日売に会いに行っている間、磐之媛は吉備に帰ってしまい、仁徳天皇が詠んだ歌が万葉集にも収められている。この逸話は「嫉妬」という人間感情が古代文学に昇華された貴重な例として文学史上も注目される。佐紀古墳群は奈良市北部(平城宮跡周辺)に五社神・ヒシアゲなど10基超の大型前方後円墳が集中する。

出土品・調査研究

宮内庁陵墓参観制度により発掘調査は未実施。内部構造・副葬品の詳細は不明。外周・周濠からの外観見学のみ可能。

被葬者をめぐる両論

考古学的見解
実際の被葬者は不明。墳丘長219mは佐紀古墳群の中では五社神古墳(267m)に次ぐ規模。4世紀後半〜5世紀前半の築造と推定される。葺石・埴輪列が整備された典型的な大型前方後円墳。宮内庁管轄のため発掘調査は未実施。磐之媛命は古事記・日本書紀に「嫉妬深い皇后」として描かれており、仁徳天皇の吉備黒日売(きびのくろひめ)への愛を妬んで都に帰らなかったという逸話は有名。記紀の年代比定(5世紀前半)と考古学的推定が概ね一致しており、佐紀古墳群の古墳の中では比較的信頼性の高い治定とされる。
宮内庁見解
正式名称「磐之媛命陵(いわのひめのみことのみささぎ)」として宮内庁書陵部が管轄。仁徳天皇の皇后・磐之媛命の陵として治定されており、日本書紀・古事記の記述に基づく。宮内庁の陵墓参観制度のもと立入は制限されているが、周濠沿いの道路から外観の見学が可能。

探索メモ

最寄りはJR奈良線・近鉄奈良線「奈良」駅からバスまたは徒歩約30〜40分。平城宮跡歴史公園と組み合わせた見学が一般的。

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出典

宮内庁Wikipedia奈良市観光協会

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