| 所在地 | 奈良県 |
|---|---|
| 形状 | 前方後円墳 |
| 墳丘長 | 219 m |
| 築造時期 | 5世紀前半 |
奈良市佐紀町に位置する墳丘長219mの前方後円墳。宮内庁が仁徳天皇の皇后・磐之媛命の陵として治定する佐紀古墳群(奈良市北部)の主要古墳。4世紀後半〜5世紀前半の築造で、葺石・埴輪列が整備された典型的な大型前方後円墳。周濠沿いの道から外観を見学できる。「ヒシアゲ」という変わった名は、地形や地名の転訛に由来するとみられる。磐之媛命は記紀に描かれた最初の「嫉妬深い皇后」として文学的にも有名。仁徳天皇が吉備黒日売に会いに行っている間、磐之媛は吉備に帰ってしまい、仁徳天皇が詠んだ歌が万葉集にも収められている。この逸話は「嫉妬」という人間感情が古代文学に昇華された貴重な例として文学史上も注目される。佐紀古墳群は奈良市北部(平城宮跡周辺)に五社神・ヒシアゲなど10基超の大型前方後円墳が集中する。
宮内庁陵墓参観制度により発掘調査は未実施。内部構造・副葬品の詳細は不明。外周・周濠からの外観見学のみ可能。
最寄りはJR奈良線・近鉄奈良線「奈良」駅からバスまたは徒歩約30〜40分。平城宮跡歴史公園と組み合わせた見学が一般的。