| 所在地 | 大阪府 |
|---|---|
| 形状 | 双円墳 |
| 墳丘長 | 86 m |
| 築造時期 | 6世紀末〜7世紀初頭 |
南河内郡河南町に位置する全長約85.8mの双円墳。2つの円墳が尾根上で連接した日本唯一の墳形として2016年に国史跡に指定された。南丘(径55.4m)・北丘(径38.6m)それぞれに横穴式石室と家形石棺をもつ。6世紀末〜7世紀初頭の終末期古墳に属し、古市古墳群の南東部に位置する。河南町が史跡公園として整備し、石室見学が可能な状態で一般公開されている。
【発掘調査】河南町教育委員会による発掘調査が実施(国史跡指定2016年前後)。【出土品・埋葬施設】南丘・北丘それぞれに両袖型横穴式石室(南丘:玄室長6.4m・幅2.4m・高さ2.8m)があり、各石室に凝灰岩(二上山〔にじょうさん〕産)製の家形石棺が収納されていた(計2基)。二上山産凝灰岩は6〜7世紀の近畿地方の終末期古墳に広く使用された石材。【展示】河南町立歴史資料館で出土品・解説展示あり。
日本唯一の双円墳として非常に稀少な古墳形式であり、なぜこのような形が採用されたかは謎。有力な説として、①夫婦合葬(2名の被葬者のためにそれぞれ円墳を造り連接した)、②同族の2代にわたる合葬、③特定の宗教的・政治的意図による特殊形式の採用、などが議論されている。南丘の横穴式石室は保存状態が良好で、見学が可能(定期公開日あり・要確認)。石棺に使用された凝灰岩は奈良県の二上山産で、同時代の石棺に広く使われた石材。史跡公園として整備されており、駐車場・解説板が完備。最寄りは近鉄長野線「富田林」駅からバスまたはタクシー。河南町歴史資料館と合わせた見学がおすすめ。