★ 世界遺産 大阪府堺市 前方後円墳 宮内庁治定陵墓

大仙陵古墳

別名: 仁徳天皇陵古墳
所在地大阪府堺市
形状前方後円墳
墳丘長525 m
築造時期5世紀前半
世界遺産百舌鳥・古市古墳群 構成資産
陵墓指定宮内庁管轄(一般立入不可)

概要

墳丘長525mは日本最大。3段に築成された前方後円墳で後円部の直径は約250m・高さ約35m、前方部の幅は約300m・高さ約33m。三重の周濠(内濠・中濠・外濠)に囲まれ、周濠を含む総面積は約47ヘクタール(甲子園球場の約11倍)に及ぶ。墳丘斜面は石を積み重ねた葺石で覆われ、頂部・くびれ部・前方部端に円筒埴輪列が配されていた。体積ではエジプトのクフ王ピラミッドを凌ぐとも試算される。2019年7月「百舌鳥・古市古墳群」としてUNESCO世界文化遺産に登録(日本で23番目の世界遺産)。「仁徳天皇陵」という名称は宮内庁の治定名であり、考古学的名称は「大仙陵古墳」または「大山古墳」として区別される。世界三大墳墓(クフ王ピラミッド・秦始皇帝陵・大仙陵古墳)のひとつに数える見解もある。

出土品・調査研究

【副葬品・出土品】宮内庁管轄のため内部は未発掘。外堤・外濠からは円筒埴輪・形象埴輪(人物・馬・鶏・船等)・須恵器・土師器・玉類が多数出土。特に外堤の埴輪は保存状態がよく、堺市博物館に展示されている。【発掘調査】宮内庁・堺市の共同立入調査(1990年代〜)で外堤の発掘成果が公表されているが、墳丘内部の調査は実施されていない。

被葬者をめぐる両論

考古学的見解
被葬者は考古学的に確定していない。白石太一郎・都出比呂志・和田晴吾ら多くの研究者は「5世紀前半の大王墓」とするにとどまり仁徳天皇への比定には慎重。記紀の在位年代(4世紀末)と出土埴輪が示す築造年代(5世紀前半)に約半世紀のずれがある。周濠から出土した円筒埴輪・形象埴輪の型式から450年前後の築造が有力視される。石室内部は未調査で副葬品の詳細は不明だが、外堤から埴輪・須恵器・玉類が出土している。
宮内庁見解
正式名称「百舌鳥耳原中陵(もずのみゝはらのなかのみささぎ)」として宮内庁書陵部が管轄する。宮内庁は古事記・日本書紀の記述に基づき仁徳天皇陵に治定。陵墓参観制度により学術目的の発掘調査も原則禁止で、周濠の遊歩道(大仙公園側)からの外観見学のみ許可されている。【宮内庁参拝情報】所在地:大阪府堺市堺区大仙町/交通:JR 百舌鳥駅から徒歩約7分/原則、8時30分~17時(原則年間参拝可)。陵印保管:古市陵墓監区事務所。

探索メモ

見学は外濠沿いの遊歩道を歩くのが基本で、一周約2.8km(徒歩約40分)。隣接する大仙公園内の堺市博物館に埴輪等を展示。堺市役所高層館21階の無料展望ロビーから古墳全体を俯瞰できる。

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出典

宮内庁堺市教育委員会UNESCO世界遺産登録書(2019)白石太一郎『古墳とヤマト政権』

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