★ 世界遺産 大阪府堺市 前方後円墳

土師ニサンザイ古墳

別名: ニサンザイ古墳(宮内庁:東百舌鳥陵墓参考地)
所在地大阪府堺市
形状前方後円墳
墳丘長300 m
築造時期5世紀後半
世界遺産百舌鳥・古市古墳群 構成資産

概要

墳丘長300mは全国第7位・百舌鳥古墳群第3位。3段築成の前方後円墳で後円部の高さは約23m。「陵墓参考地」という指定区分のため、確定陵に比べて学術調査が比較的実施しやすく、堺市と宮内庁の共同調査(2004年・2010年)で墳丘構造の詳細が明らかにされた。百舌鳥古墳群の中でも東端に位置し、現在の堺市中区域に立地する。世界遺産「百舌鳥・古市古墳群」の構成資産(2019年登録)。「参考地」という指定が「陵」(確定陵墓)とどう違うか:宮内庁は「被葬者不明だが皇族墓の可能性がある」と判断した場合に「参考地」を設定する。発掘調査の可否や管理主体が異なり、土師ニサンザイは「参考地」ゆえに学術的知見が得やすく、百舌鳥古墳群の構造研究において重要な事例となっている。

出土品・調査研究

【発掘調査】宮内庁・堺市の共同調査(2004年・2010年)により、後円部くびれ部で三段築成・葺石・埴輪列の存在が確認された。陵墓参考地という指定区分が通常の陵より調査を許容しており、百舌鳥古墳群内では例外的に考古学的データが蓄積されている。【出土品】調査範囲から円筒埴輪・形象埴輪の断片が出土。内部の埋葬施設・副葬品は未調査。

被葬者をめぐる両論

考古学的見解
被葬者は未確定。全国第7位・百舌鳥古墳群第3位の規模(300m)で、5世紀後半の築造とみられる。大仙陵(5世紀前半)・上石津ミサンザイ(5世紀初頭)に続いて築かれた可能性があり、百舌鳥古墳群における大型前方後円墳建設の最終段階を示す重要例とみられる。堺市との共同調査(2004年)で後円部くびれ部を確認し、三段築成と葺石・埴輪列の存在が明らかになった。
宮内庁見解
「東百舌鳥陵墓参考地」として宮内庁が治定し反正天皇の参考地に指定。「陵墓参考地」は確実な陵とは認定されていないものの陵墓に準じた管理が行われる区分。通常の「陵」より学術調査が行いやすく、堺市との共同調査が実施された実績がある。
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出典

宮内庁堺市教育委員会UNESCO(2019)百舌鳥・古市古墳群 公式サイト

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