★ 世界遺産 大阪府堺市 前方後円墳

いたすけ古墳

別名: (宮内庁管轄外)
所在地大阪府堺市
形状前方後円墳
墳丘長146 m
築造時期5世紀前半
世界遺産百舌鳥・古市古墳群 構成資産

概要

墳丘長146mの前方後円墳。1953年に宅地造成計画が持ち上がったが、当時の大学生らを中心とした市民運動が反対署名を集め保存に成功した。この保存運動は戦後日本の文化財保護運動の先駆けとして評価される。周濠には水が湛えられ、野生のタヌキが棲みつくことでも全国的に有名。2019年世界文化遺産「百舌鳥・古市古墳群」の構成資産。1953年の保存運動は「いたすけ古墳を守る会」が中心となって展開し、約2万筆の署名を集めた。この運動が後の埋蔵文化財保護行政に影響を与えたとされる。現在の「いたすけ」という名前の由来は諸説あり、「伊太助」という地主の名前に由来するとも。タヌキは古墳の守り神として地元市民に親しまれており、堺市の観光PRにも活用される。

出土品・調査研究

【発掘調査】1953年の宅地造成計画反対運動後、堺市が継続的な調査を実施。1979年の発掘では墳丘の三段築成と葺石の配置が確認された。【出土品】円筒埴輪・朝顔形埴輪が出土。内部の埋葬施設・副葬品は未発掘。【特記】周濠にはタヌキが棲みつき「タヌキの棲む古墳」として全国的に有名。野生生物保護の観点からも注目される。

被葬者をめぐる両論

考古学的見解
被葬者不明。墳丘長146mは百舌鳥古墳群の中では中規模。5世紀前半の築造とみられ、大仙陵古墳群と同時代の首長層の墓と推定される。2段築成で葺石・埴輪を備えていたと推定。宮内庁管轄外のため、堺市による部分的な調査が行われており、外濠の護岸整備時などに埴輪片が出土している。
宮内庁見解
宮内庁の陵墓治定はなく、堺市が史跡として管理。百舌鳥古墳群内で宮内庁の管轄外にある数少ない古墳のひとつで、堺市教育委員会が保存・整備を担う。周濠は水面が保持されており、タヌキの生息地としても保護されている。
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出典

堺市教育委員会UNESCO(2019)百舌鳥・古市古墳群 公式サイト

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