| 所在地 | 大阪府堺市 |
|---|---|
| 形状 | 前方後円墳 |
| 墳丘長 | 146 m |
| 築造時期 | 5世紀前半 |
| 指定区分 | 国史跡 |
| 世界遺産 | 百舌鳥・古市古墳群 構成資産 |
墳丘長146mの前方後円墳。1955年(昭和30)8月、私有地だった古墳が開発業者に売却され、翌月には周濠に宅地造成用の橋が架けられたが、森浩一(当時泉大津高校教諭)や宮川徏(当時大阪歯科大生)ら考古学研究者の呼びかけで「堺市イタスケ古墳を護る会」が結成され、署名活動と買い取り募金を展開した。百舌鳥古墳群で陵墓以外に周濠込みの完全な姿を残す唯一の古墳だったことが訴えられ、堺市が古墳と橋を買い取り(後に国と折半)、同年11月に史跡仮指定、1956年5月に国史跡に指定された。戦後の文化財保護市民運動の原点とされ、周濠に残る橋の残骸はその名残である。後円部から出土した衝角付冑形埴輪は堺市の文化財保護のシンボルマークになっている。周濠には野生のタヌキが棲みつくことでも全国的に知られる。2019年世界文化遺産「百舌鳥・古市古墳群」の構成資産。
3段築成。葺石・円筒埴輪のほか、後円部から衝角付冑形埴輪が出土している(堺市の文化財保護のシンボルマーク)。後円部の高さは11.4m、幅が広く長さの短い前方部が特徴。埋葬施設は地中レーダー探査で石材を用いていないことが分かっており、粘土槨に木棺を納めた構造とみられるが未発掘。周濠にはタヌキが生息し「タヌキの棲む古墳」として知られる。