| 所在地 | 大阪府堺市 |
|---|---|
| 形状 | 帆立貝形古墳 |
| 墳丘長 | 85 m |
| 築造時期 | 5世紀後半 |
堺市北区百舌鳥本町に位置する墳丘長84.8mの帆立貝形古墳。帆立貝形とは円墳の正面に短い方形の「造り出し」を設けた形状で、前方後円墳に準じる高位の首長の墓に用いられた特殊な墳形。百舌鳥川北岸の台地上に立地し、ニサンザイ古墳(ニサンザイ古墳)の北東約300mに位置する。耕地・宅地開発で前方部・周濠の大半が失われているが、後円部は良好に保存されている。令和7年(2025年)4月に史跡整備が完了し、墳丘上を歩いて見学できる百舌鳥古墳群の新たな公開拠点となった。「御廟(ごびょう)」という名称は、すぐ北西に隣接する御廟山古墳(応神天皇参考地・墳丘長173m)に由来する地名を受け継いだもの。御廟山古墳はかつて地域の信仰を集めた聖地であり、本古墳もその霊的空間の周縁に位置づけられてきたと考えられる。帆立貝形古墳は百舌鳥古墳群では本古墳・定の山古墳・ドンチャ山古墳の3基のみが確認されており、いずれも5世紀代の有力者の墓。2025年4月の公開開始以降は、中百舌鳥駅を起点にニサンザイ古墳・定の山古墳などを巡る東側周遊コースの核となっている。周辺には国登録有形文化財の筒井家住宅や府指定天然記念物の百舌鳥のくすも点在し、古墳と歴史的景観を組み合わせた見学が楽しめる。
【発掘調査】2008年度:地中レーダー探査で後円部中央に埋葬施設存在の可能性確認。2011年度:後円部2段築成・テラス上の埴輪列確認。盛土下層に灰白色系シルトが全面に敷かれる特殊な築造技術を確認。【出土品】地表採集品として円筒埴輪・形象埴輪の断片あり。副葬品の詳細は未調査。【整備】2024年度に史跡整備工事完了。2025年4月26日より一般公開(墳丘登頂可)。
最寄りは地下鉄御堂筋線・南海高野線「中百舌鳥」駅から徒歩約15分、または南海バス「百舌鳥八幡前」停留所から徒歩約5分。