| 所在地 | 大阪府 |
|---|---|
| 形状 | 円墳 |
| 墳丘長 | 82 m |
| 築造時期 | 7世紀 |
直径約82mの大型円墳。阿武山(標高281m)の南斜面に位置し、摂津・河内の平野部を見渡す眺望を誇る。7世紀後半の古墳終末期に属し、横穴式石室を内包する。漆塗りの木棺・ミイラ状遺体・大織冠相当の冠帽など異例の副葬品を伴うことで知られ、被葬者として藤原鎌足(中臣鎌足)の可能性が2024年研究で改めて強化された。国史跡に指定。1934年の発掘では「ミイラ」が発見されたにもかかわらず再埋葬されてしまったため物証が失われ、長らく「幻の発掘」とも呼ばれてきた。藤原鎌足は大化改新(645年)で中大兄皇子(天智天皇)を補佐し、蘇我氏を打倒した政治家・軍事家で、死の直前に「大織冠」と「藤原姓」を賜り藤原氏の始祖となった。
【発掘調査】1934年、京都帝国大学の岡本健次・梅原末治らが発掘調査。漆塗りの棺内にミイラ状遺体(男性・推定50代)・「大織冠」相当の冠帽・錦の衣服・玉類・銀製帯金具を発見。遺体は再埋葬後に消失(「幻の発掘」)。【2024年研究】国立歴史民俗博物館等の研究チームが冠帽を「大織冠」と特定(2024年)。藤原鎌足埋葬地説を強化し一般紙でも大きく報道された。【保管】出土記録・写真は京都大学に保管。冠帽の特定は古写真の再解析による。
見学は山道を歩く必要があり、アクセスには事前準備が必要。