奈良県 長方形墳

鬼の俎・鬼の雪隠

別名: 欽明天皇陵陪冢
所在地奈良県
形状長方形墳
墳丘長41 m
築造時期7世紀後半

概要

奈良県高市郡明日香村、欽明天皇陵の北東約180mに位置する終末期古墳の石槨露出遺構。「鬼が旅人を捕えて俎で料理し、雪隠で用を足した」という伝承から名付けられた飛鳥を代表する謎の石造物のひとつで、実際は横口式石槨の底石と蓋石である。墳丘は失われたが、巨石の加工精度を間近に観察でき、亀石・酒船石などとめぐる「飛鳥の石造物」コースの定番スポット。

出土品・調査研究

刳抜式横口式石槨の底石(俎: 約4.5m×2.7m・厚約1m)と蓋石(雪隠: 内幅約1.5m・高さ約1.3m)が現地に露出。明治10年頃に俎の東約9mで第2の底石が発見され、双室墳と推定される。宮内庁管理のため発掘調査は行われていない。

被葬者をめぐる両論

考古学的見解
墳丘は完全に失われ、花崗岩(石英閃緑岩とも)の刳抜式横口式石槨の底石(俎)と蓋石(雪隠)が露出して残る。「俎」は長さ約4.5m・幅約2.7m・厚さ約1mの平坦な底石で丘の上に原位置をとどめ、「雪隠」は刳り抜かれた蓋石で、南西約40m下の道端に転落している。地籍図の検討から、元は東西約41mの長方形墳に石槨2基を東西に並置した双室構造と推定され、明治10年頃には俎の東約9mでもう1基の底石が発見されている。築造は7世紀後半(中頃とする資料もある)。被葬者は不明。
宮内庁見解
明治31年(1898年)以降、宮内庁が欽明天皇檜隈坂合陵の陪冢として治定・管理する。文化財保護法上の史跡指定はない(陵墓・陪冢は宮内庁管理のため史跡指定の対象外)。

探索メモ

見学自由・無料。近鉄飛鳥駅から徒歩約20分、欽明天皇陵・吉備姫王墓(猿石)のすぐ近く。「俎」が丘の上、「雪隠」が坂を下りた道端にあり、両方あわせて見学する。ピンの座標は原位置をとどめる「俎」に置く。

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出典

Wikipediaなら旅ネット(奈良県観光公式)古都飛鳥保存財団

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