奈良県 前方後円墳

室宮山古墳

別名: 室大墓
所在地奈良県
形状前方後円墳
墳丘長238 m
築造時期5世紀初頭

概要

御所市に位置する墳丘長238mの前方後円墳。葛城地方最大の古墳で、葛城氏の勢力を示す代表的な遺跡。葛城地方は大和政権(ヤマト王権)と深く結びついた葛城氏の本拠地で、室宮山古墳はその政治的実力を如実に示す大王墓クラスの巨大古墳。「室の大墓(むろのおおはか)」という別称が地元に伝わり、古くから特別な墓として認識されてきた。竜山石製の長持形石棺は5世紀前半に大王・有力首長墓に広く使われた石材で、同様の石棺が大仙陵古墳(仁徳天皇陵)などにも使用されている。

出土品・調査研究

【発掘調査】御所市・奈良県立橿原考古学研究所による調査(国史跡指定)。【埋葬施設】後円部に南石室・北石室の竪穴式石室2基(いずれも竜山石〔たつやまいし:兵庫県高砂市産の凝灰岩〕製の長持形石棺を内包)。前方部・張出部にも埋葬施設計6か所。竜山石は大仙陵古墳・誉田御廟山古墳などの石棺にも使用された5世紀の代表的石棺石材。【出土品】三角縁神獣鏡・甲冑・刀剣・勾玉・管玉・船形陶質土器(朝鮮半島産・大陸交流の証拠)。盗掘を受けた痕跡あり。

被葬者をめぐる両論

考古学的見解
墳丘長238mは葛城地方最大・全国第18位。5世紀初頭の築造と推定される大型前方後円墳。埋葬施設は後円部2か所・前方部2か所・張出部各1か所の計6か所と推定される。後円部には竪穴式石室(南石室・北石室)が設けられ、いずれも竜山石(兵庫県高砂市産)製の長持形石棺を納める。南石室は盗掘を受けたが、三角縁神獣鏡・甲冑・刀剣・勾玉・管玉が出土。北石室からは注目すべき船形陶質土器が出土しており、朝鮮半島との交流を示す資料として評価される。被葬者については記紀に登場する葛城襲津彦(かつらきのそつひこ)説が有力視される。
宮内庁見解
宮内庁管轄外。国指定史跡。

探索メモ

御所市が史跡の保護・整備を担い、墳丘近くまで見学できる遊歩道が整備されている。最寄りは近鉄御所線「近鉄御所」駅からバスまたはタクシー。

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出典

Wikipedia御所市教育委員会奈良県立橿原考古学研究所

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