奈良県 帆立貝形古墳

乙女山古墳

所在地奈良県
形状帆立貝形古墳
墳丘長130 m
築造時期5世紀中頃

概要

奈良県北葛城郡広陵町に位置する全長約130mの帆立貝形古墳。奈良県内最大規模の帆立貝形古墳として注目される。宮内庁が倭彦命陵墓参考地として管轄。5世紀前半の築造で、馬見古墳群北群の主要古墳。馬見丘陵公園に隣接しており、公園散策の中で外観を見学できる。「乙女山(おとめやま)」という美しい名の由来は不詳だが、古くから地域に伝わる地名として定着している。帆立貝形古墳は前方後円墳の前方部を著しく短縮した特異な形式で、5世紀に百舌鳥・古市・馬見古墳群で流行した。宮内庁の倭彦命参考地指定は根拠が薄弱とされているが、陵墓参考地のため発掘調査はできない。馬見丘陵公園の北部エリアに位置し、ナガレ山古墳・巣山古墳と合わせた周遊コースが整備されている。

出土品・調査研究

【現状】宮内庁の倭彦命陵墓参考地として管轄されており、発掘調査は未実施・一般立入は制限。【外部観察から判明していること】帆立貝形(前方部が短縮された変形前方後円墳)の墳形が確認されており、後円部径約100m・高さ約13m・全長約130mが測量等から推定される。奈良県内最大の帆立貝形古墳であることが外形観察から確認されている。後円部西側の「造り出し(祭祀用付設部)」の存在が指摘されているが詳細は不明。埋葬施設(粘土槨・竪穴式石室等)・副葬品は未確認。【比較】同時期(5世紀)の馬見古墳群における帆立貝形古墳の中では、規模・位置づけともに筆頭格とみられる。

被葬者をめぐる両論

考古学的見解
帆立貝形古墳(前方部が短縮された前方後円墳の変形)で全長約130m。後円部径約100m・高さ約13m。5世紀前半の築造と推定。宮内庁が陵墓参考地として管轄するため発掘調査は未実施。帆立貝形古墳としては奈良県内最大規模。馬見古墳群北群の盟主的古墳として位置づけられる。前方部の著しい短縮は、前方後円形より格下の身分または特殊な造営意図を示すとも考えられる。被葬者は不明。宮内庁は倭彦命(やまとひこのみこと)の墓として参考地指定。
宮内庁見解
宮内庁の陵墓治定はなく、国史跡(1956年指定)。かつて「倭彦命の陵墓参考地」と紹介されることがあったが、宮内庁の陵墓参考地一覧に乙女山古墳は存在せず、倭彦命の治定墓は橿原市の桝山古墳(id:644・身狭桃花鳥坂墓)である。馬見丘陵公園内にあり見学できる。
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出典

Wikipedia広陵町教育委員会宮内庁奈良県歴史文化資源データベース

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