奈良県
方墳
越塚御門古墳
概要
明日香村越、牽牛子塚古墳の足元で見つかった「記紀の記述どおりの場所にあった古墳」。文献と考古学が噛み合う稀有な瞬間を現地で追体験できる。
出土品・調査研究
刳抜式横口式石槨(石英閃緑岩)。出土品の詳細は公表されていない。
被葬者をめぐる両論
考古学的見解
墳丘は削平され規模不明。石英閃緑岩の巨石を刳り抜いた横口式石槨(南開口)が2010年に発見された。7世紀後半の築造。『日本書紀』が記す「斉明天皇陵の前に大田皇女を葬る」という667年の記事と、牽牛子塚古墳(id:266)の眼前という位置が一致し、大田皇女(天智天皇の娘・大津皇子の母)の墓とする説が有力——牽牛子塚=斉明陵説を決定的に強めた発見。
宮内庁見解
宮内庁の陵墓治定はなく、国史跡「牽牛子塚古墳・越塚御門古墳」(1923年指定・2014年に本墳を追加し名称変更)。
探索メモ
牽牛子塚古墳(id:266)と一体整備され、通り抜け自由。石槨は柵越しに見学し、有料・事前予約の特別公開もある。隣の牽牛子塚古墳(2026年世界遺産)と異なり、越塚御門古墳自体は「飛鳥・藤原の宮都」の構成資産には含まれていない(全19件の一覧に記載なし)。
出典
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